はじめに:その優しさ、本当に“愛”ですか?
「不倫」と聞くと、どこか色気やドラマのような幻想がつきまといます。秘密の関係、禁断の恋、まるで映画のワンシーンのように美化されがち。でも実際は、誰かを裏切り、誰かが泣いている現実。その上に成り立つものに“愛”なんてあるんでしょうか?
そしてもう一つ、よく耳にする言葉。「優しいね」――。 一見、褒め言葉のようで、実は「お前は文句を言わないから便利だ」という裏の意味が隠されていることもある。
今回は、「不倫」と「優しさ」に隠された真実を掘り下げながら、あなた自身の恋愛観に切り込んでいきます。本当の愛とは何か、自分を守るためには何が必要か、冷静に、でも情熱をもって一緒に考えていきましょう。
「不倫」は愛じゃなくて、ただの逃げ道
誰かのパートナーがいると知っていても惹かれてしまう。そんな自分を「本気の恋」と思い込みたくなるのは、寂しさや不安を埋める“誰か”が欲しいから。自信が揺らいでいるときほど、「必要とされること」に救われたくなるものです。
でも、彼がよく言うセリフを思い出して。 「妻とはうまくいっていない」「離婚も考えている」「君が必要なんだ」―― これらは愛の告白ではなく、責任を回避するためのテンプレート。あなたを正当化するための都合のいい言葉にすぎません。
本当に愛しているなら、堂々とした行動でその愛を示すはず。隠れて会う、約束を守らない、連絡が不規則――それらはすべて、“本気”ではなく“今だけの逃避”である証拠です。
そしてもうひとつ。彼の“優しさ”に甘えていませんか?あなたを必要としてくれる言葉に、一瞬救われたような気持ちになっても、ふとしたときに訪れる空虚さ。それが「本当の愛ではない」ことを物語っているのです。
「優しいね」は、あなたが便利って意味かもしれない
不倫関係や曖昧な関係でよく使われる「優しいね」という言葉。 あなたの“怒らない・責めない・待ってくれる”という性格が、彼にとって「都合がいい」存在になっていませんか?
「ありがとう」「ごめんね」「君がいてくれて救われる」―― このセットで繰り返される言葉たちは、一見愛のように聞こえるかもしれませんが、実際には「何も言わずにいてくれる人」への依存にすぎません。
「優しさ」と「受け入れ」は違う。 あなたの優しさが、相手に都合のいい環境を与えてしまっているとしたら、その関係性はもう“愛”ではないのです。
本当にあなたを大切にしている人なら、あなたを堂々と見せようとする。誰かの影として存在させたりしない。人目を避ける必要がある時点で、その関係は“秘密”ではなく“嘘”なのだと気づくべきです。
「優しくしてくれる人」と「都合よく楽にしてくれる人」
恋愛に苦しさはつきもの。でも、苦しいばかりの恋や、罪悪感に押しつぶされそうな関係は、それはもう“愛”ではなく“依存”です。
本当に愛される関係とは、あなたが自然体でいられ、自分自身を誇れる状態であること。
あなたを本当に大切にする人は、あなたの存在を隠さない。 未来を語り、日常を共有し、困難も共に越えていこうとする。
一方で「楽にしてくれるだけの人」は、その場しのぎの言葉やぬるま湯のような優しさであなたを縛りつけるだけ。そこには現実も、未来もない。ただ寂しさを埋めるだけの関係。
あなたの心を癒してくれる人ではなく、あなたの人生を一緒に歩んでくれる人を選んでほしい。
「愛されてる」と思いたい恋が、あなたを壊す
「彼は奥さんとは冷めてるって言ってた」 「私のほうが彼をわかってる」―― そんなふうに、自分の気持ちを守るための言い訳を繰り返していませんか?
でも、本当に大事に思っているなら、彼はあなたにそんな苦しい立場を与えません。
恋愛は自由。でも不倫という関係の中では、「自由」は最も縛られた幻想です。
堂々と手を繋げない。 周囲に隠して過ごす休日。 クリスマスや誕生日が一緒に過ごせない。
それは「自由」でも「恋愛」でもありません。 ただの“都合のいい関係”という名前の檻です。
あなたの心が、あなた自身を裏切ってしまう前に気づいてほしい。
あなたは、都合のいい存在なんかじゃない
「優しいね」と言われて、素直に喜んでいた頃。でも、その言葉に違和感を覚えていた自分も、ちゃんといたはず。
「自分さえ我慢すればいい」 「私は傷ついてもかまわない」
そんなふうに心を押し殺してまで続けた関係に、本当に幸せはあった?
あなたは誰かの“逃げ道”じゃない。 誰かの“都合”の中で生きる必要もない。
あなたは、まっすぐに愛されるべき人。 誰かの“秘密”ではなく、“誇り”でいられる恋を選ぶ権利がある。
今こそ、もう一度自分の気持ちに正直になって。 「この関係、本当に私を幸せにしてる?」 その答えが“いいえ”なら、その瞬間から人生を変えていける力は、あなたにある。
おわりに:優しさではなく、誠実さを選ぼう
「優しいね」という言葉。それは、あなたの価値をちゃんと見てくれていた言葉だった? それとも、あなたが都合よく扱われていた証だった?
本当に愛してくれる人は、あなたのことを「優しい」ではなく、「信頼できる」「一緒にいたい」「守りたい」と言ってくれる。
その言葉が欲しかったんじゃない?
あなたの愛は、もっと堂々と受け取られるべきもの。 あなたの時間も、あなたの心も、誰かの“ついで”じゃない。
だからこそ、“優しいね”で終わる恋を手放そう。 あなたをちゃんと見てくれる人と出会うために。
あなたには、愛される価値がある。 そのことを、もう誰にも疑わせてはいけない。