はじめに
「LINEをブロックされたら、もう終わりだと思ってた。」
そんな経験、ありませんか? スマホの画面に表示されない彼の名前、既読にならないメッセージ。ブロックされた現実は、まるで心を拒絶されたような痛みを残します。
けれど、私たちはやり直せた。
でも、綺麗ごとばかりじゃなかった。愛だの信頼だの、それだけじゃ説明できない現実も、確かにそこにあった。
あの沈黙の裏にあった“本音”
ブロックされたあの日、私は彼を責めた。心の中で何度も。「なんで無視するの?」「そんな終わり方、卑怯じゃない?」
でも今なら、わかる気がする。彼なりに、終わらせたかったんだ。 話し合いもせず、逃げるようにブロックするってことは、それだけ気持ちが揺れてたってこと。
中途半端に連絡を取り続けるより、すっぱり切る方が楽。男って、感情よりも「楽かどうか」で動くことが多いから。
女が傷を抱えてる間に、男は欲を抱える
女は、愛を失ったとき、泣いて、自分を責めて、ようやく立ち直る。 男は、愛を失ったとき、寂しくなったときだけ思い出す。そして、“寂しさ”を“欲”で埋めようとする。
正直に言おう。 男が元カノにLINEをするのは、「気になってる」からじゃない。 「あわよくば、もう一度抱けるかもしれない」——その下心が9割だ。
それが真実。どんなにロマンチックに装っても、男の行動の裏には、欲望という本音がある。
それでも、やり直した私たち
だからと言って、それがすべて悪いわけじゃない。 人間なんて、きっかけはどうであれ、再び歩み寄れたなら、それはそれで意味がある。
彼からLINEが来たとき、正直、私も期待していた。 「やり直したい」って言ってくれるんじゃないか。 でも、返ってきたのはあいまいな言葉と、どこかよそよそしい優しさ。
それでも、会って話して、笑って、また惹かれた。 今度こそ、ちゃんと向き合いたいと思った。彼の浅はかな本音も、私の拗らせた感情も、全部わかった上で。
愛って、もっと生々しいものだ
「信じ合うことが大事」「思いやりがすべて」——そんなのは理想論だ。 実際の恋愛はもっとぐちゃぐちゃで、弱さと欲望が入り混じってる。
私たちは、心だけで繋がってるわけじゃない。 肌の温もり、夜の気配、ふとした沈黙の間にある“何か”が、愛を作ってる。
だから、少しでも「また会いたい」と思えたなら、それは愛の欠片なのかもしれない。
おわりに:理想じゃなく、現実の愛を選んだ
ブロックされたことは、終わりじゃなかった。 彼の気まぐれなLINEも、再出発のきっかけになった。
きっかけはどうであれ、私たちはまた向き合った。 愛って、きれいじゃなくていい。むしろ、生々しい感情の中にこそ、リアルな繋がりがある。
もし、今あなたがブロックされた側なら言いたい。 それでも、可能性はある。連絡が来たら、その裏にある“本音”を見抜いて。 そして、自分の本音にも正直に。
あなたの恋が、偽りなく、熱くてリアルなものでありますように。